事務所通信(2022年) ー NEWS

12月 鍋パーティー

 朝晩の冷え込みに冬の到来を感じる季節がやってきました。この季節になると食べたくなる料理として、鍋が最初に思い浮かぶという人も多いかと思います。

 我が家ではこの寒い時期になると毎年鍋パーティーを開きます。鍋パーティーといっても私と妻と小学一年生になる息子の3人だけですが、鍋を囲んで家族団らんで食べる食事は一段と美味しく感じられます。鍋の良いところは美味しいだけではなく、肉や魚介、野菜など栄養たっぷりな食材を摂取出来ることや、まだまだ好き嫌いが多い息子でさえも鍋料理にすると嫌いな長ネギでもエノキ茸でもすべて食べることが出来ることです。

 また、鍋にはさまざまな出汁があり、具材の組み合わせでバリエーションが豊富なため毎日食べても飽きることがありません。キムチ鍋、寄せ鍋、豆乳鍋、水炊き鍋、ちゃんこ鍋、トマト鍋、モツ鍋といったあらゆる鍋を堪能できます。我が家の鍋の食べ方でおすすめしたいのがキムチ鍋に納豆を加えることです。正直、最初は私も疑っていましたが、納豆を入れるとコクと旨みがアップし鍋がさらに美味しくなります。もちろん人それぞれ好みはありますが、ぜひ一度お試し頂ければと思います。

 これから体も冷えてくるこの季節に、家に帰ると食卓に鍋が用意されていることを考えると家路をたどる足取りも軽くなります。

税理士法人日野総研     K・I

11月 目は口ほどに物を言う

 私自身の趣味として、週末のソフトテニスがあります。夏に入る前から、所属するクラブで中学生に指導をすることになりました。技術指導をするにあたり自分が現役時代に意識していた、常にプレーヤーの「目線を追うこと」を強く伝えています。

ソフトテニスにおいて目線を意識することのメリットは、以下のものがあります。

・自分の後衛がボールを打つ瞬間は相手前衛と目線を合わせる ⇒相手前衛にとられてもフォローができる

・相手の後衛がボールを打つときは相手後衛の目線を追って動きだす ⇒狙い通りの球をボレー、スマッシュして得点できる

状態の良いときは必要なところに目線が定まっているため反応が速くなり、ミスも少なく狙いを定めて得点ができる。中学生は一つのプレーでリズムを崩すことも多く、それが顕著に目線のブレという形で現れます。アドバイスをするときにも、プレーヤーの目線を見るだけでその日の状態が分かってしまうのです。

 指導を通して、目線への意識は仕事の中でも活かせることに気付きました。業務レクチャーを受ける際、先輩方の「作業と目線の動き」を注視するよう心がけることで、業務をミスなく効率的に進めるには何を見ながら進めればよいのか、また同時に目を配る必要があるものなど、作業画面や手元を見ているだけよりも理解が進んでいると感じます。

 趣味で続けているソフトテニス、指導を通じてでなければ関わることのなかった中学生、そして仕事の時間。どんな環境でも人の目線から刺激と発見を得つつ日々進んでいることが、本当に貴重だと感じています。日常生活のあらゆる場面で相手の目線を追い、且つ目線を合わせて良好なコミュニケーションを取っていきたいなと思う今日この頃です。

税理士法人日野総研     Y・K

10月 メダル貯金箱

 皆様はメダル貯金箱をご存じでしょうか。

メダル貯金箱とはイオン系列のゲームセンター内に設置されている機械で、メダルゲームをするために借りたメダルを一定期間預けることのできるシステムです。メダルゲームは、借りた時よりも枚数が増える可能性があります。使い切ってしまえば問題ありませんが、もし使い切ることができなかった場合、この機械に預けることができます。メダルはお店から持ちだすことはできませんので、とても便利な仕組みです。

もう何年も前からこの仕組みがあるようですが、先日初めて利用しました。最初に、ゲームセンターの受付でメダル貯金箱を利用するための個人登録を行います。その際に、氏名、連絡先、生年月日だけでなく、8桁の暗証番号と利用者本人の指の静脈認証登録が必要になります。登録はその場ですぐに完了し、近くの機械でメダルを預けることができます。タッチパネルで「メダルをあずける」を選択し、暗証番号の入力、指の静脈認証をするとメダルを機械に入れるよう案内が出ます。投入口からメダルを入れると中で枚数をカウントし「〇〇まいです。あずけますか」と表示され、「あずける」を選択して作業は終わりです。子供が操作しているのを隣で見ていたのですが、明細こそ出ないものの、さながら銀行のATMのようで驚きました。子ども自身も、暗証番号の入力や指の静脈認証と普段は大人がやるような操作をするのでとても得意げでした。この預けたメダルには有効期限があり、最終利用日(預けた日)から60日間となっていますので、2ヶ月に1回はイオンに足を運ぶ必要があります。

一度借りたメダルを現金に戻すことはできません。もし時間がなくて遊びきれなかった場合も、メダル貯金箱に預けておけば次回それを利用して遊べますし、有効期限を持たすことで「メダルの有効期限が切れそうだから…」と来店の動機にもなります。うまいことできてるなあと思いながら、次はいつイオンに足を運ぼうかと考えています。

税理士法人日野総研     M・I

9月 アフタヌーンティーにエスプレッソ

 先日、妻とアフタヌーンティーを楽しんできました。「アフタヌーンティー」はイギリスの貴族たちの間で、1800年代中頃に始まった習慣だといわれており、午後に紅茶と共に軽食やおやつを楽しむものです。アフタヌーンティーは三段のスタンドに軽食やお菓子・スイーツなど置いているのが基本の形です。下段からサンドウィッチ、中段にスコーン、上段にケーキをのせるのが基本のスタイルです。

 飲み物ですが、アフタヌーンティー発祥の地であるイギリスは、紅茶の国と言われていて、セイロンやダージリン、アッサムなど沢山の種類がありました。紅茶以外にもコーヒーや緑茶などを選ぶことが出来て、食べ物に合わせて自由に選べるスタイルでした。 

 コーヒーのメニューの中に、「エスプレッソ」があり、今までに一回だけ飲んだことはありましたが、その時は、量が少なくて苦いコーヒーという印象しかありませんでした。あれから年月が経ち、再び「エスプレッソ」を飲んでみました。感想は、「あっ、美味しいかも」でした。「いつも飲むコーヒー」と「エスプレッソ」の一番の違いは抽出方法です。 「いつも飲むコーヒー」は紙や布を使ってお湯でコーヒー粉をろ過しながら抽出するのに対して、「エスプレッソ」は、専用の器具を使用して豆に圧力をかけながら抽出します。 

 どちらも美味しいコーヒーですが、これからは、「エスプレッソ」の深い味わいも楽しんでいきたいと思います。豊かで味わいのあるアフタヌーンティーでした。


税理士法人日野総研     S・M

8月 コロナ渦3回目の夏

 新型コロナウィルス感染症が世界で拡大を始めてから3回目の夏が来ました。今年は春先から感染者数が落ち着いてきたこともあり、子供が通う小学校では水泳の授業が出来るようになりました。長男はコロナ初年度に入学したので初めての水泳の授業となり、水泳のある日が待ち遠しいようです。

 一方、感染者数が夏休みを前にじわりじわり増加しておりまだ気が抜けません。また、普段は夏に流行らないインフルエンザや、RSウィルス等この2年間あまり流行らなかった感染症が急拡大しているそうです。

 かくいう3歳の末子もここ2年は保育園で感染症にり患しなかったのですが、7月に入って保育園で流行ったRSウィルスに罹りました。通常であれば2歳までにほとんどの子どもが感染し、免疫を獲得しているなか、このコロナ渦で感染症対策を徹底した結果感染することなく過ごした多くの子どもたちが免疫をもっておらず急拡大しているとのこと。

 社会全体でもこの2年は感染症の流行がなく、子どもだけでなく大人も免疫が落ちている可能性があるそうです。免疫力を上げるために適度な運動と休息、ストレスを減らすこと、腸内環境を整える等自分も気を付けて夏を乗り切りたいなと思います。


税理士法人日野総研     Y・N

7月 リフィル処方箋

 私も年齢を重ねるに連れて、通院する機会が増え薬の処方を受けることが多くなって参りました。そんな折、『リフィル処方箋』を知る機会があり調べてみました。

 リフィル処方箋とは、令和4年4月から導入された制度であり、症状が安定している患者に対し一定期間であれば医師の診察を受けなくても繰り返し使用できる処方箋のことです。私も病院で混雑時は1時間待って診療時間が僅か1分程のことが多々あります。このリフィル処方箋であれば通院回数を減らすことができ、医療費を減らすことにも繋がり、多忙な医師の労働負担の軽減にもなるのではないかと思います。

 しかし、症状が安定している患者への適用であっても、知らないうちに症状の悪化があった場合に薬剤師が気付いて医師へ伝えることができるのかという課題もあり、薬剤師に経過観察の責任が生じて負担が増加します。また、医師の減収も問題になってきます。ただ、先日私が通院している医師及び薬剤師にリフィル処方箋についてお聞きしたところ、あまり認識されていない様子でした。そのため普及にはまだまだ時間が掛かるのではないかと感じています。

 課題の多い制度ですが普及されることにより、国が抑制できた医療費を高度な医療を必要としている患者の自己負担軽減に充てることができると、非常に価値のある制度になってくるのではないかと素人ながらに思いました。何事も良し悪しがありバランスが大切になってきますが、今後の高齢化社会を見据えて少しでも意義のある方向へ進んでいって欲しいものです。

税理士法人日野総研     M・N

6月 第七鉱区

 「第七鉱区」をご存じでしょうか? 海底に豊富な天然資源が眠っているとされている九州の西の東シナ海にある地域です。ある研究によると、その地域の原油埋蔵量は世界一の産油国サウジアラビアの40%。天然ガスに至っては10倍という規模だとも言われています。

現在、この地域は韓日共同開発区域とされていて、単独での開発が禁じられているのですが、1978年に締結されたこの共同開発の期限は50年間とされていますので、6年後の2028年には契約が切れることになっています。海の支配の判断が以前の大陸棚基準から等距離の中間線を基準にするという判断に変わっていますので、2028年以降は「第七鉱区」の領有権は日本にあるとされる可能性が高いのです。もしこれが現実となれば、日本が世界有数の産油国になれるかもしれないのです。

しかし、これほど天然資源が多く眠っている場所となると、当然各国も領有権を主張してくることも考えられ、また、実際の埋蔵量や経費など掘ってみないと分かりません。ただ、このご時世、すこしぐらい明るい未来の可能性に考えを馳せることで将来にむかって前向きな姿勢になれる気がしますので、これからの6年間の「第七鉱区」をとりまく動向を楽しみに見守っていこうと思っています。


税理士法人日野総研     T・S

5月 Just in Time

 ここでいうJust in Timeは「ぎりぎり間に合う」という意味ではありません。

私の言うJust in Timeとは、トヨタ自動車株式会社が開発した生産方式のことです。この生産方式は「必要な物を、必要な時に、必要な分だけ」作ります。後工程引取方式で、前工程に対して必要な部品を必要な時に発注し、前工程は後行程から受注した分だけ生産するのです。過剰在庫を防ぐことができ、短期間で大量生産を可能にするとても画期的な方法です。

私は普段の生活で「必要な物を、必要な時に、必要な分だけ」準備することを意識しています。一人暮らしを始めたころは、日用品は常に詰め替え用をストックし、詰め替え用がなくなった時点で買い足しに行っていました。実家で過ごしていたころの名残で、常に詰め替え用のストックがないと気が済まなかったのです。しかし、それでは買い物に行く手間やお金がかかりますし、家に物を置くスペースもなくなってしまいます。そこで、昨年から「これだけは切らしたら困る」というもの以外は思い切ってストックをやめました。その結果、以前なら「必要かもしれないから」と思って購入していたものが、「今は必要ないから買わない」という決断がすぐにできるようになりました。また、買い物の頻度も減ったため貯金ができるようになり、物が減ったことにより家の掃除がしやすくなりました。それに加えて心に余裕もでき、以前より自分の好きなことに時間を使えるようになりました。

初めてJust in Timeを知ったときは、特に自分には関係のないことだと思い、1つの知識として覚えていようくらいの気持ちだったのですが、無駄な知識などなく、知識は人生を豊かにしてくれることを改めて実感しました。

これからも、周りにある学びを見過ごすことなく、たくさんのことを吸収して、実りある日々を過ごしていきたいと思います。

税理士法人日野総研     H・I

4月 ふるさとの山

 次男だった義父の希望で夫の両親は夫の墓に入りました。その夫は私の両親の墓のあるお寺さんで墓が売り出された時に買い求めましたので、便利などと言っては不謹慎かもしれませんが、お彼岸やお盆のお墓参りは一ケ所で済ませられます。

 青梅市の外れの田園地帯に位置し、祖父の家や親戚の家も近くにあったので、子供の頃はよく遊びに来ました。寺の裏には竹藪の斜面があり、春にはすみれが、夏には山百合が咲きました。その向こうには田畑が広がり、川の向こうには天神様があります。天神様の裏の沼ではザリガニ釣りに興じました。その先に小高い山があり、毎年春になると家族みんなで、いとこ達も一緒に、その山へ蕨(わらび)取りに行きました。

 あの頃の山はきれいに下刈りされていて、山道を外れて縦横無尽に歩くことが出来ました。谷渡りする鴬の声がケキョケキョと響き、芽吹いたばかりの新緑が柔らかくキラキラと輝いていました。下草も若々しく、その中に金らんと銀らんが小さな玉のような花を咲かせていました。蕨は草むらからスックと伸びて立ち、その先端にこぶしを握りしめたような芽をつけて、遠目にも目立っていました。見つける度に感激しながら手折っていきました。

 家に帰ると父は手際よく藁で灰を作り、蕨のあく抜きをしました。そうして翌朝にいただく蕨のお浸しは緑鮮やかで、とびきりの美味しさでした。

 あの山は、手入れをする人も無く変わり果てているだろうと思いつつ、ずっと気になっていました。気が付いてグーグルで調べてみました。すると山道の線があるではありませんか。どこから入れるかも分かりませんし、山道は山の中で途切れていました。

 お墓参りの帰りに思い切って行ってみました。お寺の裏へ降り田畑を抜けて、天神様を横に見ながらその先へ。そして15分ほど歩いた時、道路わきに『遊歩道入口』と書かれた看板が立っていたのです!そこから山の中へと道が続いています。少し進んでみましたが一人で先へ行く勇気がなく戻りました。帰って息子に話すと、「それは春になったら是非行こう。」と言ってくれました。

あの頃から半世紀以上がたちます。同じ山とは思えないほど変わっていることを覚悟しつつ、あの鴬の鳴いていた山にまた登るのを楽しみにしています。

税理士法人日野総研     M・T

3月 ヘアドネーション

皆さんは「ヘアドネーション」をご存じでしょうか?近年注目を集めメディアに取り上げられることも増えてきたので、耳にしたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

「ヘアドネーション」とは言葉の通り、ヘア(髪)ドネーション(寄付)、髪の毛を寄付することを指します。寄付された髪の毛は様々な工程を経て、先天性の病気や小児がん等、頭髪に悩みを抱える子どもたちの為のウィッグへと生まれ変わります。ウィッグを1体作るには約30~50人分(1人当たり31㎝以上寄付した場合)のヘアドネーションが必要になるそうです。この31㎝というのはショートヘアのフルウィッグに適した長さなので、ロングヘアのフルウィッグを作るには長さがもっと必要になります。寄付する髪の毛は長ければ長いほど良いそうです。その為多くの団体は寄付の条件として「31㎝以上」からを掲げていますが、中には「15㎝以上」からの寄付を受け付けている団体もあるようです。

 私がヘアドネーションのことを知り、初めて寄付したのがちょうど1年ほど前のことになります。その時には43cmを寄付しました。髪の毛を切った爽快感だけでなく、「寄付をした」という事実に何だか誇らしい気持ちになったのを覚えています。

 ゴミとして捨てられてしまうのならばという軽い気持ちで寄付したのですが、「誰かの為に行動すること、役に立つこと」の喜びを改めて気づかされました。

1年経った今でもこの気づきを胸に抱き続け日々を過ごしていきたいと思うほど、私の中で色褪せない出来事になりました。今後はヘアドネーションに限らず、「人の為に何ができるか」を仕事においてもプライベートにおいても考えられるようになりたいと思います。



税理士法人日野総研     C・S

2月 「たら・れば」・な話

私はよく日常生活において「たら・れば」な話を妻にしてしまうことがあります。失敗した事柄に対して「あの時こうしていればよかったね。」とネガティブな発言をしてしまう一面があることに最近気づいて反省しました。しかも「たら・れば」の話の内容のほとんどは行動しなかったことに対することです。やろうと思ったけれど何らかの理由でやらずに終わって、後々それに対して「やっていればよかったな」と心配や後悔が生まれてしまう事がありました。

今までの自分を振り返ってみると、失敗していたとしても最終的に挑戦しているものに関しては「反省する点はあったが後悔していない出来事」として自分を成長させてくれていますし、今後の気づきの糧になっていることに気が付きました。大きな事柄や意思決定においては一概にやればよいというものではありませんが、ちょっとした挑戦ややってみたかったことは挑戦することでたとえ失敗したとしても成長できるのだと考えるようになりました。

今年8月の税理士試験終了後、健康診断で肥満気味であることを医師に指摘されてしまいました。今までは何らかの言い訳し健康管理を怠ってきましたが、わたしも昨年末で30歳となり健康管理がますます重要になることはわかっていました。いまがやるときだ!と思い立ち妻に協力してもらい9月から減量をスタートしました。実はいままでにも何度も減量に挑戦し、その度に挫折してリバウンドしてしまう経験があったのでポジティブなイメージで臨むことはできなかったのですが、一ヶ月、二ヶ月と続けていき昨年末までで8.8キロの減量に成功しました。しかも現在に至るまでリバウンドもしていません。自分の中で減量に対する初めての成功体験を手に入れ、自信につながりました。

 減量一つとっても今はやってよかったと考えていますし、やったことで初めて感じた食事管理の難しさや生活リズムの大事さ、毎日続けることの難しさを改めて実感しました。しかし最後に残ったもの「やってよかった」という達成感と「まずは挑戦してから考えよう」というポジティブな気持ちを持つことができるようになりました。

令和4年は挑戦という言葉が似あう年にしていきます。



税理士法人日野総研     M・W

1月 謹賀新年

新年あけましておめでとうございます。旧年中は社員一同大変お世話になりました。

今対応すべき制度改正への準備と言えば、電子帳簿保存法改正対応と消費税のインボイス導入があげられます。

一つ目の電子帳簿保存法改正については、電子取引データの電磁的保存が強制適用になることがクローズアップされています。たとえばインターネットサイトで買い物をして領収書がデジタルで発行された時、取引先との注文書や請求書をメールにPDFファイルなどを添付してやりとりした時、それは電子取引に該当し、係る領収書や契約書は紙に印刷して保存することは認められず、電子取引データとして電子保存することが強制適用とされています。ただこれについては、2年間の猶予が本年度税制改正大綱に記載されていますので、実質的には令和5年12月31日までは従来通りの対応が可能となります。

二つ目の消費税インボイス対応につきましては、消費税の納税額から差し引くことが出来る仕入税額控除についてですが、仕入税額控除とは仕入・外注・経費等の支払いに際して、支払った消費税部分のことを言いますが、インボイスでなければ仕入税額控除が出来なくなります。つまりインボイスをもらえない支払い分の消費税は引くことが出来なくなってその分消費税の納税額は増えてしまうイメージです。それによる影響は、ご自身が1人親方やフリーランスの方に外注したり、小規模事業者と取引していた場合に、その相手先からインボイスが受け取れるのかの確認が必要になり、逆にご自身が小規模事業者の場合には、インボイスが発行できないと仕事を回してもらえなくなるのかなどの確認が必要です。インボイス制度は令和5年10月1日から導入されます。

いずれもまだ先と思われるかもしれませんが、電子帳簿保存に関しては、普段の業務からどれが電子取引に該当し、どんな仕組みを準備しなければいけないのかを検討する必要があり、インボイスに関しても発行事業者になるか、ならないか、インボイスを発行する仕組みはどうするのかなど対応・準備にかなり時間がかかることが想定されます。今まで事務所通信や冊子の配布などでご案内して参りましたが、まだまだ周知が足りていないように感じます。ぜひ電子帳簿保存法改正対応・消費税インボイス対応に関しましては、弊社担当にお問合せ頂き、事前の準備を万全にして頂ければと存じます。

本年もお客様の発展を全力でサポートすべく社員一丸となってより一層精進して参ります。よろしくお願い申し上げます。


税理士法人日野総研

代表社員・税理士 高井大輔

社員一同